地球温暖化
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1 地球温暖化とは
@ 地球温暖化とは
◎ 地球の平均気温が上昇する現象 (原因)二酸化炭素(炭酸ガス)などが大気中で増加して,温室効果が高まる ことによる。 |
A 温室効果とは
◎ 「太陽の光は通すが,熱は逃がさない」働き ◎ 温室効果ガスが,上空でガラスの働きをし,熱を逃がさず,地球を暖めてい る状況 |
B 「温室効果」を起こす代表が二酸化炭素
二酸化炭素がどんどん増加,地球の温度が上昇
吸 排 燃 焼 排
や
収 出 す 却 出
C 二酸化炭素の濃度の変化
@ 「二酸化炭素の濃度」と「地球の温度」の間には,比例の関係がある。
A 二酸化炭素の濃度
● 氷河期…200ppm
● 温暖期…280ppm
● 最後の氷河期の後の一万年間…280ppmで安定
● 現在…360ppm(近年急激に増加)
* 短期間に,「氷河期」から「温暖期」と同じ増加。
* 「氷河期と温暖期の温度差と同等の温度が上がる」ことを意味している。
B 温度の上昇
● 氷河期と現在の気温差…4.5度
● この40年間に,0.5度上がった。
● 100年以内に,4度上昇する。
● 赤道から遠ざかるにつれて,温度上昇は大きくなる。
・ アマゾン・サハラ砂漠など赤道付近…0度
・ 沖縄…2度 本州…4度 北海道…6度
・ 南極・北極…12度以上
D 二酸化炭素の排出
@ 人間の呼吸…1日150g
A 貧しい人々…1日2〜3kg
B 先進国の人…1日40kg
C 一台の自動車の製造…1トン
D 1年間の自動車…10トン
E 一台の自転車製造…15kg
E モノを「作る」とき,「使う」とき,「廃棄する」ときに
大量の電気,エネルギ−を消費している。
F 農作物のほとんどは,石油を消費してつくられている。
トマトやキュウリ…大量の原油を消費
通常の農作物…トラクタ−や化学肥料,農薬
G 生活のあらゆることが二酸化炭素を出すようになっている。
H フロンガスは,二酸化炭素の数千倍から1万5000倍の温室効果がある。
温室効果の24%に影響している。
代替フロン(HCFC,HFC)も数千倍の温暖化係数
2 温暖化による悪影響
@ 南極の氷が解けて流れ出す。
@ 氷の面積…日本の40倍,オ−ストラリアの1.5倍
A 氷の厚さ…最大4.5km,平均2.5km
B 南極の氷は,岩盤の上にある。
80%が海面より上にある。
A 海面の上昇
@ 100年後,65cm〜1.5m
(国連世界委員会「気候変動国際パネル」:IPCC)
A 65cmの海面上昇
● 日本中の砂浜の8割が海中に没する。(環境庁)
● 海を埋め立ててつくった空港や人工島などは使用できなくなる。
B 暑さに弱いブナの林の40%が枯れてしまう。
C 予測できない南極の氷の流出
@ 地球の温度がどれだけ上がれば,どれだけ氷が解けるかは計算できる。
A いつ,どんなふうにその氷が崩れ落ちてくるかは予測できない。
B Aの動的な変化が起こらないと仮定して,65cm〜1.5mの海面の上昇
C この動的変化は現在起き始めている。
● 南極周辺の巨大氷山が解け出している。
● 巨大氷河が海に流れ落ちている。
1年間 2〜3m→2500m…「白瀬氷河」
D 南極で海上にせり出した棚氷が急激に崩壊している。
ランセル棚氷…海岸部分から山川まで長さ70kmの亀裂
E 県に相当する面積の氷が16個流出
D 巨大津波の発生
@ 平均気温が4度上がるとき,南極や北極はその4〜5倍の20度上がる。
A 氷がズルッといくかもしれない。
氷が解けるには数百年かかるが,氷がズルッといくのは一瞬。
B 氷が全部すべったときの海面上昇 → 70m
1/10でも海面上昇 → 7m
C 津波はこの数倍の高さになる。
70m → 400〜500m
7m → 40〜50m
D 津波のスピ−ド…時速300km
南極で起こった津波が日本に届くのは1日
E 臨海エリアの壊滅的な被害
● 海岸沿いのたくさんの石油コンビナ−ト→大量の油が海へ流出
・日本が1年に使う油の量(3億キロリットル)
36階建て霞が関ビルの600杯分
・世界はその50倍
● 海が油でフタをされた状態→海が窒息の状態
● 海の水の蒸発が止まる。
● 陸地の砂漠化
● 二酸化炭素を吸収してくれる海の働きの停止
● 二酸化炭素濃度がさらに上昇
● すべての原子力発電所が臨海地帯に設置されている。
● 危険な油や原発を海岸沿いに並べてしまった。